【地方競馬】ハイセイコー記念はパストーソ 村神様「スピードには大物感さえ漂う」

 「ハイセイコー記念・S1」(17日、大井)

 ハイセイコー記念は2008年からの12年間、大井所属馬と船橋所属馬が6勝ずつで勝利を分け合っている。長い歴史の中で、9頭立てで行われるのは今回が3回目。それでも来年の南関東クラシック路線を引っ張る楽しみな素質馬がそろった。

 10年のデイリー盃ロジータ記念など重賞7勝馬ショウリダバンザイの子で、平和賞の勝ち馬マカベウス。これをゴールドジュニアで下した3戦3勝のアランバローズ。近2走が圧巻の勝ちっぷりのランリョウオー。そしてもう1頭、交流G1で6勝を誇る南関東生え抜きフリオーソ産駒のパストーソ。ここでの人気は前記3頭に譲るが、素質では決して引けを取っていない。

 デビュー戦は2着に敗れたが、続く2戦目を7馬身差、前走を4馬身差。いずれも余裕を持った逃げ切りで連勝。縦にスーッと伸びた額の流星に、両親から受け継いだ栗毛の馬体が映える。スタートセンスも良く、490キロ台の馬体から繰り出されるスピードには大物感さえ漂う。

 デビューから手綱を取る有年淳にとっても欲しいタイトル。これまで重賞Vは2回だが、いずれも当レースという“ハイセイコー記念男”なのだ。

 初制覇の04年トウケイファイヤーは、師匠・矢作和人元調教師の管理馬で、前回の9頭立てがこの年だった。パストーソの母スイートリリックは未勝利に終わったが、JRA所属時は師匠の息子・矢作芳人調教師が管理していた。ちなみに、レース2日後の19日は、有年淳の36回目のバースデー。13年ブラックヘブン以来、7年ぶりの重賞制覇へ気合が入るのは必定。

 パストーソは重賞初挑戦で一気の相手強化。前走で逃げている馬が他に4頭もいるが、あっさりと克服していいポテンシャル。内枠からスタートを決めてそのまま。当舞台を経験しているのも強みだ。(3)の単勝。馬連(3)-(4)(8)(9)(デイリースポーツ・村上英明)

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