障害の名手・石神がコウキチョウサンで3カ月ぶり戦列復帰

 障害の名手が3カ月ぶりに帰ってくる。8月1日の新潟ジャンプSで落馬し、胸椎圧迫骨折で休養していた石神深一騎手(38)=美浦・フリー=が、今週の福島から復帰する。

 当初は1カ月程度で復帰できるかと思われたが、予想以上に骨が細かく折れていたため、プレートを8枚入れる手術を行い、10月26日にようやく主治医から騎乗許可が出た。「体を動かせないのが一番嫌でしたね。普通に日常生活が送れることの幸せを改めて感じています」と語る。

 先週から調教騎乗を再開。4日は京都ジャンプS(14日・阪神)で始動するオジュウチョウサン(牡9歳、美浦・和田郎)の1週前追いにまたがり、美浦Wで5F68秒1-39秒1-12秒6(強め)を計時して併せた僚馬に2馬身先着。「動きはめちゃくちゃいいです。あとは人の方が調子を上げていければ。オジュウに負けない筋力と勘を取り戻したい」と意気込んだ。

 まずは土曜福島5Rで、オジュウチョウサンの全弟コウキチョウサン(牡7歳)で実戦に復帰。ブランクを感じさせない名手の手綱さばきを堪能したい。(デイリースポーツ・刀根善郎)

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