【神戸新聞杯】コントレイル圧倒V 無傷6連勝!いざ父ディープ以来の無敗三冠へ

 アッと言う間に抜け出したコントレイル(右)=撮影・石湯恒介
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 「神戸新聞杯・G2」(27日、中京)

 単勝1・1倍、同支持率72・6%。断然の1番人気に推されたコントレイルが、秋初戦を堂々たる勝ちっぷりでモノにした。これで父ディープインパクト以来、15年ぶりの無敗三冠達成へマジック1。菊花賞(10月25日・京都)でも圧巻の走りをお披露目してくれそうだ。2着にヴェルトライゼンデ(3番人気)、3着にロバートソンキー(14番人気)が入った。

 モノが違ったとしか言いようがない。くしくも05年に出走した父ディープインパクトと同じ単勝1・1倍の支持を受け、無敗のクラシック2冠馬コントレイルが、秋初戦を文句なしの内容でクリアした。

 フルゲート18頭の1枠。「戦前から難しいレースになると思っていました」と福永が振り返るように、道中は折り合いを利かせて中団馬群の内め。直線に向くまで包まれる形が続いたが、「瞬時に反応できる馬なので、慌てないということを肝に銘じて乗りました」と、鞍上は“無敗”というプレッシャーに押しつぶされることなく冷静に対処。残り300メートルほどで進路を確保し、ほぼ馬なりのまま間を縫うように突き抜けると、右ステッキを1発、2発。最後は流す余裕すら見せながら、無傷6連勝を飾った。

 勝負服柄のネクタイを締めて見守った矢作師は、「思った以上に道中はヒヤヒヤしたけど、問題なかったね」と胸をなで下ろした。「パドックや本馬場入場で見てもらえば分かるように、非常に落ち着いて精神的にどっしりとしてきた。春以上の手応えを感じました」。馬体重増減なしが示す通り、見た目にはそれほど大きく変わらない。にもかかわらず、見せたパフォーマンスは極上。帰厩後から感じ取っていた成長は確かなものだった。

 主戦は「勝てて本当にホッとしています。負けていない馬なので、休み明けとはいえ負けるわけにはいかないと思っていました」と安どの表情を浮かべたが、次のミッションが1カ月後に迫っている。「この秋も強いコントレイルをお見せできて良かった。きょう負けずに行けたので、ぜひ(無敗の三冠を)達成できれば」と気を引き締めた。見上げた先には一点の曇りもなし。桶狭間の空は、淀にもつながっている。

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