復帰の津村「全く違和感ない」 JRA通算500勝へあと14勝…真夏の越後で暴れる

 骨折を乗り越え、津村明秀騎手(34)=美浦・フリー=が今週、ターフに戻ってくる。

 7月5日の福島10Rさくらんぼ特別。騎乗していた8番人気のルマーカーブルが、3コーナー手前で心不全を発症して転倒。地面にたたきつけられ、左鎖骨骨幹部骨折の重傷を負った。5月にも落馬して左肘を負傷し、この時も2週間ほど休養を余儀なくされた。「立て続けだったので…。気持ちを切り替える意味でも、いい休みになりました」と前向きに捉える。

 15日に退院し、その後は自宅でリハビリに努めてきた。そして5日から調教騎乗を再開。追い切り日とあって、朝から精力的に6頭に騎乗した。「(トレセンは)1カ月ぶりです。やっぱりいいですね、馬に乗るのは」。大粒の汗を拭いながら、満足そうな笑顔で話した。

 「全く違和感はないし、いい雰囲気で臨めそうです」と感触は良好だ。昨年はカレンブーケドールで秋華賞、ジャパンCで2着と存在感を示した。さらなる飛躍を目指す今年、JRA通算500勝へもあと14勝と迫る関東の中堅が、遅れた分まで真夏の越後で暴れまくる。(デイリースポーツ・村上英明)

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