【阪神牝馬S】サウンドキアラ重賞3連勝 たくましく成長、一気G1獲りへ!
「阪神牝馬S・G2」(11日、阪神)
仁川のマイルを舞台に争われた熱き牝馬の戦いを制したのは、2番人気のサウンドキアラ。破竹の重賞3連勝を飾り、春の大目標ヴィクトリアM(5月17日・東京)へ向けて大きく弾みをつけた。
この日の阪神芝は先行馬に有利なコンディション。そこを見抜いた松山のクレバーな騎乗が光った。好位のインを進み、直線で抜け出す正攻法の競馬。「馬場を考えれば枠も良かったですし、いいポジションで流れに乗れました。強いメンバーの中で、前があくとしっかり伸びて非常に強い競馬をしてくれました」とパートナーをたたえた。
過去6勝は全て京都。阪神では4回出走して2着2回、3着2回と惜敗が続いていたが「阪神でしっかり結果を出せたのは大きい。東京でも結果を出せる馬だと思う。このまま無事に行ってくれれば」とディープ産駒の成長ぶりに目を細めた。
快進撃を続ける5歳牝馬に、安達師は「本当にすごい馬ですね。以前のやめてしまう面がなくなり、しまいがしっかりしてきた」と感心しきり。格上挑戦で果敢に挑んだ昨年のヴィクトリアMは7着。「悔しい思いをしましたからね。頑張りたいです」。敗戦を糧に、自己条件からはい上がった。本格化した姿で、今年は堂々と府中の舞台に立つ。

