ナイルリバー、フォーリーでヒヤシンスSへ「抜群の動き」(15日POGブログ西)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。すでにデビューしてクラシック戦線を見据える良血馬から、これからのデビューに向けて準備を進める若駒まで、東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 9日のきさらぎ賞はブービー人気のシンボリクリスエス産駒コルテジア(牡、栗東・鈴木孝)が、3番手追走から直線の叩き合いを制して首差Vを決めた。鈴木孝師は開業11年目でJRA重賞初制覇。鞍上の松山は今年のJRA重賞3勝目を挙げた。レースを振り返って、師は「(上がり3Fを)33秒台で上がって来られたのはびっくり。一戦ごとに着実に力をつけてきている」と、メンバー最多のキャリア6戦目で重賞タイトルをつかみ獲った愛馬をたたえた。次走は放牧を挟んで皐月賞(4月19日・中山、芝2000m)へ直行する予定。本番への手応えを聞くと「1600mは少し短かかった印象。距離が延びるのはプラスだし楽しみ」と期待を寄せた。

 2着ストーンリッジ(牡、栗東・藤原英)は放牧へ。8着グランレイ(牡、栗東・池添学)について、師は「1週間ほど馬体の様子をチェックして、問題がなければ3月7日の阪神1勝クラス(芝1400m)を考えている」と話した。

 次週のオススメはヒヤシンスS(23日・東京、ダート1600m)を予定するナイルリバー(牡、栗東・藤原英)。個人的にも注目しているアメリカンファラオ産駒で、素晴らしい馬格の持ち主。パワーとスピードを兼ね備えている。昨年11月に同舞台の新馬戦を快勝。その後は放牧に出して成長を促し、1月17日に栗東へ帰厩した。1週前追い切りでは新コンビを組むフォーリーを背に、栗東坂路で4F50秒6の好時計。ビックピクチャー(4歳2勝クラス)に1馬身先着を決めた。田代助手は「抜群の動き。1回使った効果で素軽さが出て、さらに良くなっている」と確かな成長ぶりに笑みを浮かべる。意気込みを聞くと「初戦もセンスがあるところを見せてくれたし、レース運びが上手。まだ余力がある勝ち方だったからね。中間は太め感なく順調に調整ができているし、素質的にはオープンに入っても通用すると思う」と力を込めた。

 フェアリーS3着のポレンティア(牝、美浦・田中博)はフラワーC(3月20日・中山、芝1800m)へ向かう。エルフィンS4着のエーポス(牝、栗東・北出)は放牧を挟んで、フィリーズレビュー(3月15日・阪神、芝1400m)を予定している。(馬三郎栗東支局・塩手)

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