【POG】3歳馬総括 重賞Vコルテジア皐月賞へ 桜戦線に新星デアリングタクト快勝

 先週末は8日に京都でエルフィンS・L(牝馬限定、芝1600m)が行われ、エピファネイア産駒のデアリングタクト(栗東・杉山)が無傷の2連勝を決めた。9日の京都、きさらぎ賞・G3(芝1800m)は コルテジア(栗東・鈴木孝)が勝ち、今後は皐月賞へ直行することが決まった。

 京都10R・エルフィンSはエピファネイア産駒の3番人気のデアリングタクト(栗東・杉山)が、圧倒的な瞬発力を発揮して無傷2連勝を決めた。後方待機から直線は外へ。勢い良く前に迫り、右ステッキが入ると鋭くギアチェンジ。鮮やかに4馬身突き抜けた。勝ちタイムは1分33秒6。上がり3F34秒0は次位に0秒9差のメンバー最速。松山は「非常に強かったです。いい脚を使ってくれました。余裕もあって、着差以上に強かったですね」と絶賛した。直行するかは未定だが、今後は桜花賞(4月12日・阪神、芝1600m)を目標にする。(採点・★★★★★)

 9日のきさらぎ賞・G3は、京都11Rに8頭で争われ、好位3番手から運んだ7番人気コルテジアが、直線のたたき合いを制してV。管理する鈴木孝師に待望のJRA重賞タイトルをプレゼントした。勝ちタイムは1分48秒3。3番手で折り合いをつけ、手応え良く直線へ。右ステッキの連打に導かれて脚を伸ばすと、ゴール前できっちりと前をかわした。松山は「スタートも良かったし、うまく流れに乗れた。長く脚が使えると思っていたので、早めに前を捕まえに行って押し切ってくれた。非常に強い競馬をしてくれました」とパートナーをたたえた。

 トレーナーにとってはうれしいJRA重賞初制覇。「昨年、地方の重賞(佐賀サマーチャンピオン=グランドボヌール)を勝ったし、今年は年始から『JRAの重賞を勝ちたい』と言っていたので。2月で達成できて良かった」と有言実行をかみしめた。

 レース後には前田幸治オーナーが「皐月賞(4月19日・中山、芝2000m)へ直行します。松山くんで」と発表。次のターゲットにクラシック第1弾を掲げた。松山は京都金杯、東海S、きさらぎ賞と早くも昨年(2勝)を上回る重賞3勝目。17年にアルアインで制した舞台へ向けて、心強いパートナーを得た。「これからが楽しみです」。上昇カーブを描き続ける人馬が、大舞台へと歩みを進める。(採点・★★★☆☆)

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