【競輪】佐藤慎太郎がグランプリ初制覇 直線強襲で初の賞金王

 優勝し賞金ボードを掲げる佐藤慎太郎(撮影・西岡正)
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 「KEIRINグランプリ2019」(30日、立川)

 11Rで行われ、佐藤慎太郎(43)=福島・78期・SS=が新田祐大(福島)マークから直線強襲で1着。グランプリでは初めての優勝を飾り、賞金1億340万円を手にして、初めて賞金王に輝いた。

 打鐘からカマして4角で出切った脇本雄太(福井)が2着、最終3角過ぎから内を突き、直線で外を鋭く伸びた平原康多(埼玉)が3着に入り、3連単は14万円超の高配当で決着した。

 ヒーローの佐藤は記者会見で「あきらめずにやってきて良かった」と13年ぶりの大舞台出場だけでなく、優勝できたことに満足げ。「ゴールした直後は(優勝したかどうか)分からなかったけど、ファンの方から『慎太郎だ』って言われて確信しました。以前(2006年)、高松宮記念杯の決勝で(2着なのに)客席へヘルメットを投げたので、しっかりと確認しましたよ」と、ゴール後すぐに喜びを爆発させなかった理由を語った。

 「自分を支えてくれた人たち、そして弱いころから応援してくれたファンに恩返しできたかな」と喜びをかみしめた慎太郎。「来年、再来年もグランプリに出られるよう一戦一戦、一日一日、一本一本、一歩一歩と頑張るだけです」と気を引き締めた。

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