【POG】2歳馬総括 マイラプソディが直線一気で無傷V3 ミアマンテも2連勝

 先週末は23日に京都で、G3の重賞「第6回京都2歳ステークス」(芝2000m)が行われ、ハーツクライ産駒のマイラプソディが無傷の3連勝で重賞初制覇。24日に東京で行われた1勝クラスの「ベゴニア賞」(芝1600m)は紅一点のキングカメハメハ産駒、ミアマンテが制した。

 「第6回京都2歳S・G3」(芝2000m)は23日、京都11Rに9頭で争われ、後方2番手を進んだ1番人気のマイラプソディ(栗東・友道)が無傷の3連勝&重賞初制覇を飾った。外めから徐々に進出し、4角では2番人気ミヤマザクラ(2着)を射程圏に。直線一気に突き抜け、2馬身差をつけてゴールした。勝ち時計は2分1秒5。道中は後方でじっくりと脚を温存。徐々にポジションを上げて行った。武豊が「4コーナーで手応えが一瞬ないような感じがしましたが、そういうところがある馬なので。ラスト1Fを切ってからは、本来の走りになってくれました」と振り返る通り、最後は2着馬を並ぶ間もなくかわして完勝。8Rで自身が達成したJRA年間100勝の余勢とばかりに、名手が鮮やかな手綱繰りでファンの声援に応えた。主戦自らが命名したとあって「走ってくれて良かった」と安どの笑み。「まだまだ伸びそう。精神的にまだ幼いですが、馬体も良くなってきそうです」と伸びゆく姿を思い描いた。今後について、友道師は「東京とか、広いコースがいいと思う」と話すにとどめたが、オーナーは何と言っても「ユタカで凱旋門賞制覇」を公言する(株)キーファーズ。クラシックはもちろんのこと、ゆくゆくは世界へ飛び出す可能性も大いにありそうだ。(採点・★★★★☆)

 同じく23日、東京で行われた9R・カトレア賞(ダート1600m)は、1番人気デュードヴァン(美浦・加藤征)が無傷の2連勝を飾った。中団のポジションから徐々に進出し、直線では鞍上・デットーリが外へ誘導。そのまま力強く脚を伸ばして抜け出し、1分36秒2(不良馬場)のタイムでフィニッシュした。勝ち馬に鋭く迫った10番人気ショウナンマリオが3/4馬身差の2着、さらに1馬身半差の3着には先行した7番人気ダイメイコリーダが粘り込んだ。デットーリは「スタートは良くなかったが、リカバーできた。とてもいい馬だね。僕は何もすることがないくらい。ケンタッキーダービーを目指すには、ドバイとか、もう少し経験を積んだ方がいいかもしれないが、積めばもっと良くなる」と素質を高く評価。加藤征師は「在厩が長く、2戦も消化したので、ひと息入れる方向になると思う」と話した。(採点・★★★☆☆)

 24日の京都では、6頭立ての少頭数で争われた牝馬限定の一戦、9R・白菊賞(芝1600m)が行われ、1番人気のジャスタウェイ産駒ショウリュウハル(栗東・佐々木)が2勝目をゲット。道中は2番手から運び、直線に入ると逃げた5番人気ヴィンチェーレ(2着)を目がけてひと伸び。ゴール寸前で頭差とらえて接戦を制した。勝ちタイムは1分36秒7。松岡は「スピードはあるが、体質の弱さが課題。これからもっと良くなる」と今後の活躍を期待。佐々木師は「気がいいから先行できる。このあとは来春のチューリップ賞(3月7日・阪神、芝1600m)まで休ませる予定」と青写真を語った。(採点・★★★☆☆)

 東京7R・ベゴニア賞(芝1600m)は7頭立ての最後方を追走したルメール騎乗の1番人気ミアマンテ(美浦・木村)が、直線外から鮮やかな末脚を発揮。残り1Fを過ぎてグンとひと伸びし、内で競り合うライバルをまとめてかわし去った。勝ちタイムは1分36秒2。ルメールは「すごくいい馬。エンジンがかかるのは遅かったけど、もう一度伸びたように能力がある。距離も良かった」と能力の高さに太鼓判。木村師は「前半はノメって進まず心配したけど、この馬の頑張りだけで走ってくれた」と評価した。(採点・★★★★☆)

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