【POG】新馬総括・16日 姉は重賞勝ちのミアマンテ、別次元の末脚で圧倒的人気に応える

 3日間開催の最終日となった月曜日は中山、阪神の2場で計3レースが行われ、中山では単勝1・8倍と圧倒的な支持を受けたミアマンテ(牝、父キングカメハメハ、美浦・木村)がデビュー勝ち。阪神ではオークス馬シンハライトの全妹ライティアが順当勝ちした。

 中山5R(芝1600m)に出走したミアマンテは序盤、中団やや後方で折り合いをつけて、4コーナー手前で徐々に進出。直線で大外に持ちだされると、別次元の末脚を繰り出して内の各馬を楽々かわしてゴールした。異父姉は16年ファンタジーS勝ち馬ミスエルテという良血馬が期待通りの勝ちっぷりを見せた。勝ちタイムは1分36秒9。ルメールは「いい瞬発力があった。千六もちょうどいい。体は軽いけど、手応えは良かったし、軟らかい馬場でもいい脚が使えた。楽しみです」と将来性に期待。木村師は「走り過ぎているところもあるので、大事に育てていかなければ」と話した。今後は放牧に出される予定。 (採点・★★★★☆)

 阪神5R(芝1600m)では、16年オークス馬シンハライトの全妹が順当勝ち。単勝1・4倍の1番人気に支持されたライティア(牝、父ディープインパクト、栗東・石坂正)が、1分35秒0のタイムで牝馬限定のメイクデビューを制した。序盤は後ろから2頭目のポジション。勝負どころで大外から進出すると、直線入り口では前を射程圏に。鞍上・北村友の左ステッキを合図に脚を伸ばして抜け出し、後続に1馬身1/4差をつけてフィニッシュした。これがJRA通算700勝目となった北村友は「能力が高いので、外々を回ってもやれると思いました。力通りの結果ですね」と絶賛。石坂正師も「姉よりも穏やかでやりやすい。これでもう少し体が増えてくれれば」と笑顔で話した。この後は放牧へ出される。(採点・★★★★☆)

 阪神4R(芝1200m)は、1番人気クリノアンカーマン(牡、父キンシャサノキセキ、栗東・高橋忠)が、1分10秒4のタイムでデビュー勝ちを決めた。スタートがひと息で、道中は中団グループの後方を追走。直線で外に持ち出されると、鞍上・幸の左ステッキに応えてグングン加速。先に抜け出した2番人気ピュアスマートを一気にとらえ、1馬身1/4差をつけてゴールした。幸は「ゲートはゆっくりだったが、道中の手応えは十分。最後も余裕があったし、距離が延びても問題はなさそう」と、さらなる成長に太鼓判を押した。次走は未定。(採点・★★★☆☆)

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