ＪＲＡ通算８００勝まであと“３”－。９５年の開業から２５年目の安田隆行調教師（６６）＝栗東＝が、豪華ラインアップで今週中の区切りＶ到達を狙っている。「最初は騎手の時（通算６８０勝）より勝てれば、と思っていたが、カウントダウンが迫ってきましたね」と感慨深そうだ。

　今週の目玉は、マイルＣＳでＧ１初挑戦を迎えるロードカナロア産駒のダイアトニックだ。京都千四で５戦５勝の淀巧者に「（距離の）１Ｆ延長もこなしてくれると思う」と楽しみする。鞍上のスミヨンは先週のエリザベス女王杯でＧ１制覇。勢いも十分だ。

　先週終了時点で５８勝をマーク。全国リーディングを独走中だが、そのうち２２勝が自身の管理したロードカナロア産駒でのもの。「本当にカナロアさまさま。スタッフや馬主のおかげで今の結果がある」と感謝の気持ちを口にする。「夢は大きく。１０００勝できるよう頑張りたい」と力を込める。壮大な目標に向かって、その歩みは止まらない。（デイリースポーツ・赤尾慶太）