【競輪】新田、一騎打ち制しG1・V8 平原との壮絶踏み合い

 「オールスター競輪・G1」(18日、名古屋)

 新田祐大(33)=福島・90期・SS=が最終2角からまくってきた平原康多に合わせ、番手まくりを敢行して優勝。8回目のG1(3日制を含む)制覇を成し遂げた。この優勝で賞金4400万円(副賞含む)と「KEIRINグランプリ2019」(12月30日・立川)の出場権を手にした。2着に佐藤慎太郎、3着に諸橋愛が入った。

 後輩の熱い思いに優勝で応えた。平原との壮絶な踏み合いを制した新田は「このレースをしっかり走り切ることができて、ホッとしているし、うれしさもある」と喜びを語った。

 レースは想定通りに菅田が先行し、北日本勢が主導権を握ったが、最終2角から平原が強烈な巻き返し。「菅田君が強い走りをしていて、かなり苦しかった。出るタイミングがギリギリになった」となんとか平原に合わせて番手から踏み上げた。バック線から4角までは平原との力勝負。「生きた心地がしなかった」と語るが、なんとか踏み勝って栄光のゴールを駆け抜けた。

 北日本勢が4人勝ち上がった決勝は菅田が志願しての先頭。「菅田君が前に回ると聞いて、素直にうれしかった」と言う新田は番手を任され「今までに何回もG1の決勝に乗ったけど、今までにない緊張感だった」と責任のある位置を回るプレッシャーを感じながらも、8回目のG1タイトルをつかみ取った。

 ナショナルチームで活動する新田は来年の東京五輪へ向け競技での活動がメイン。「一戦一戦が死にものぐるい。オリンピックに向けて力がみなぎってくる」と本業でのタイトルで勢いを付け、世界での戦いに挑む。そして、この優勝で年末のグランプリ(12月30日・立川)の出場権も手にした。「今以上に強くなれるようにはげみたい」。過酷なトレーニングと世界での厳しい戦いを経て、年末にはさらにパワーアップして帰ってくるつもりだ。

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