欧州一線級ズラリ 英インターナショナルS
「魁!海外馬券塾」(14日)
今年は日本馬の海外遠征が例年以上に多い。21日にはシュヴァルグランがインターナショナルS・英G1(芝2050メートル)に臨む。
舞台となるヨーク競馬場は左回りで、英国には珍しくほぼ平たんなコースだ。険しい上り下りのあるアスコットやグッドウッドに比べると、日本馬には対応しやすいかと思える。
05年に挑戦したゼンノロブロイ(2着)が、過去の日本馬で唯一の出走だ。相手がエレクトロキューショニスト(ドバイワールドCなどG1・3勝)だったとはいえ、当時の日本最強馬でさえ勝ちには届かなかった事実が、このレースの格の高さを物語る。もしシュヴァルグランが勝つことがあれば、日本馬の海外遠征史の中でも最上位と呼べる快挙になる。
前走のキングジョージ6世&クイーンエリザベスS・英G1(芝2390メートル)でエネイブルと激しく競り合い、2着としたクリスタルオーシャンが最有力とみられ、G1で2着が続いている牝馬マジカルも差はない。さらにセントジェームズパレスS・英G1(芝1590メートル)の1、2着馬サーカスマキシマスとキングオブコメディも加わる。シュヴァルグランは前走キングジョージに続いて欧州の一線級との対戦。平たんな馬場と最後の長い直線を味方につけ、前進を望みたい。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)