【地方競馬】英国遠征帰りの菜七子 コパノキッキングでJRA女性騎手重賞初Vだ

 「クラスターC・jpn3」(12日、盛岡)

 岩手の夏を盛り上げる一戦。中央、地方の砂の猛者が集結した。JRA女性騎手初の重賞Vを狙う藤田菜七子騎手(22)=美浦・根本=が、有力馬コパノキッキングで参戦。白熱した戦いが繰り広げられる。

 英シャーガーCでの熱闘を終え、約1万キロの長旅を経て盛岡へ-。今や世界を飛び回るジョッキーとなった藤田菜七子が、JRA女性騎手の重賞初Vが懸かる一戦に向けて集中力を研ぎ澄ます。「それなりに緊張はありますけど、周りのみんなが(重賞初勝利に)期待している…というようなプレッシャーは特に感じていないです」。デビュー4年目にしては豊富な騎乗キャリアのせいだろう。22歳とは思えぬ落ち着いた口ぶりだ。

 相棒は1番人気必至のコパノキッキング。前走の東京スプリントは出負けが響いて2着に終わったものの、JRA重賞2勝馬らしい末脚は披露できた。「素晴らしい馬。盛岡コース自体は合うと思います。村山先生から『順調だよ』と聞いていますし、力は一番あるので勝ちに行く競馬をしたいですね」。勝てばBCスプリント・米G1(11月2日・サンタアニタパーク)挑戦が現実のものに。きっちり結果を出し、自らの未来をたぐり寄せる。

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