【競輪】場内に響く「平原コール」 GPで落車した平原康多は再乗して4分20秒後にゴール

落車し自転車を引きずりながらゴールへ向かう平原康多=静岡競輪場
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 「KEIRINグランプリ2018」(30日、静岡)

 11Rで行われ、三谷竜生(奈良)がグランプリ初制覇を果たした。一方、最終3~4角で村上義弘(京都)ともに落車した平原康多(36)=埼玉・87期・SS=は、自転車が壊れたものの、必死になってゴールを目指し、その姿に感動した場内のファンからは「平原、平原」と平原コールが巻き起こった。

 サドルにまたがってペダルを踏んでも前に進まない。平原は何度も自転車をこぐが、壊れているため、進むどころか再度落車。それでも少しずつ前進し、自転車を携えてゴールできる範囲(30メートル手前)までたどり着くと、担いでゴールに向かう。1着から4分20秒後、執念の8着で、賞金552万円を手にした(棄権した村上義は9着賞金の80%にあたる425万6000円)。

 レース後、平原は「勝負に行っただけに残念です」と多く語らなかった。平原は右肘、腰部擦過傷で全治7日、村上義は右肘、右大腿部擦過傷で全治7日と診断された。

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