【有馬記念】2018年はルメールの年 G1・8勝&年間200勝 暮れの大一番も
「有馬記念・G1」(23日、中山)
“JRA騎手デビュー”からはや4年目。日本の競馬に溶け込み、そして日本の競馬を先頭に立って盛り上げてきたクリストフ・ルメール騎手(39)=栗東・フリー=が、レイデオロで挑む暮れの大一番に向けて意気込みを語った。自身は今年G1・8勝&JRA重賞19勝、05年武豊騎手以来となる年間200勝を達成するなど絶好調。グランプリもきっちりと結果を出し、ファンの期待に応えるつもりだ。
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-今年は絶好調。16日が終了した時点でG1・8勝、JRA205勝。昨年の199勝(G1・4勝)を上回り、05年武豊の212勝以来となる年間200勝を達成した。
「ラッキージョッキーです。たぶん、来年はここまで素晴らしい年にならないかもしれません(笑)」
-リーディングも確定。それにしてもG1・8勝はすごいこと。
「今年はアーモンドアイとレイデオロという2頭のスペシャルホースがいました。フランスでも一年に1頭いることはあっても、2頭は記憶にないです」
-あえて自分にとっての今年のベストレースを挙げるなら。
「安田記念です。モズアスコットは道中でしっかり我慢させて、最後だけフルパワーを使った。それで勝つことができた。1番人気でもなかったですしね」
-アーモンドアイのレースを選ぶと思ったが。
「アーモンドアイは強過ぎます。たぶん別のジョッキーが乗っても全部勝てる。私はただのパッセンジャー(乗客)でした(笑)」
-今年の有馬記念はもう一頭のスペシャルホースであるレイデオロで挑む。1週前追い切りの感触は。
「すごいです。ファンタスティック・コンディション。レースは1週間後なので軽い内容だったが、反応がシャープで動きは良かったです。普段は少し反応が遅い馬が自ら走ろうとしていた。体も完璧。天皇賞・秋よりもパワーアップしています」
-その天皇賞・秋を振り返って。
「完璧なレースだった。ドバイシーマクラシックはペースが遅くて掛かってしまいました。彼の力を出し切ることができなかった。しかし、前走はすごくリラックスしていたし、ペースも良かった。彼の持ち味であるスタミナを生かし、長くいい脚を使うことができました」
-改めて有馬記念の舞台については。
「毎年、3コーナーでペースが上がるので、長くいい脚を使えることとスタミナが必要。彼にピッタリの舞台です。中山はホープフルS、オールカマーを勝っているコース。心配していないです」
-ルメール騎手は過去に05年ハーツクライ、16年サトノダイヤモンドで有馬記念を2勝している。その2頭と比較してどうか。
「彼らは長くいい脚を使うタイプだが、シャープさはあまりない。だから、いいポジション取りが必要だった。レイデオロは彼らよりシャープさがある。ただ、できればいい位置で競馬をしたいです。当然、ペースにもよりますが」
-最後に意気込みを。
「有馬記念はレジェンドレース。サトノダイヤモンドの時は、その前まで自分自身に悪い時期があり、苦しかった。(そのような状況で)久々に大きいG1を勝ててうれしかったです。レイデオロはダービーホースで秋の天皇賞を勝っています。大きなチャンスだし、自信もあります。楽しみです」





