【朝日杯FS展望】アドマイヤマーズが主役候補 紅一点グランアレグリアにも注目
「朝日杯FS・G1」(16日、阪神)
デビューから3戦無敗のアドマイヤマーズが主役候補だ。デイリー杯2歳Sはしぶとい伸びを見せて快勝。既に完成度は高いが、大江助手は「もう一個上へ成長できる力は持っている」とさらなる進化を口にする。当レース現役最多タイの3勝を挙げるM・デムーロの手綱も頼もしい限りだ。
紅一点・グランアレグリアの参戦も興味深い。新馬戦ではのちの阪神JF覇者ダノンファンタジーに2馬身差をつける鮮烈V。次戦のサウジアラビアRCは出遅れをものともせず、直線で鋭い切れ味を見せて完勝した。ルメールの継続騎乗を優先し、結果として牡馬との戦いを選んだ格好だが、80年テンモン以来、38年ぶりの牝馬制覇をあっさり成し遂げても驚けない。
大物を次々と輩出しているロードカナロア産駒は2頭がエントリー。無傷の3連勝で重賞2勝馬となったファンタジストは、1週前に栗東坂路で4F49秒5の猛時計をマーク。「2歳馬が出すタイムではない」と梅田師も舌を巻く。朝日杯初制覇が懸かる鞍上の武豊も力が入るに違いない。新潟2歳S覇者ケイデンスコールに、「この時期の父よりは大人」と安田隆師は高評価。こちらも高い素質を秘めており、久々でも仕上げは入念だ。
きんもくせい特別をレコード勝ちしたマイネルサーパス、函館2歳Sを制したアスターペガサスにも注目。