【天皇賞】ミッキーロケット、春GP馬の意地見せる ぶっつけ本番も態勢整った

 「天皇賞(秋)・G1」(28日、東京)

 宝塚記念でG1初制覇を飾ったミッキーロケットが、中距離G1連勝を狙う。秋初戦に予定していた京都大賞典を使えないという誤算が生じたものの、ここへ向けての調整自体は順調そのもの。ぶっつけ本番でも、しっかりとG1馬の底力を示す。

 宝塚記念を制したというのに、今回のミッキーロケットの注目度はそれほど高くない。調整遅れが伝えられ、当初予定していた京都大賞典から復帰がずれ込んだことが影響しているのだろう。ただ、音無師の表情は決して暗くはない。むしろ、その口ぶりには期待感が漂っている。

 「京都大賞典を使うには時間が間に合わないというだけで、ここへ向けては十分に時間があったからね。この後のことがあるから、前走ほどの状態にあるとは言わないけど、順調に来ているよ」と不安説を打ち消した。

 宝塚記念のダメージにより、放牧先での乗り出しは少し遅くなったが、1カ月前には帰厩。その後は順調に追い切りを消化しており、1週前の18日には栗東坂路で4F50秒9の猛時計を叩き出した。この動きを見る限り、いきなりでも走れる態勢は整っている。

 「宝塚記念を勝ったことで、ひと皮むけるんじゃないか」。もともと3歳秋の神戸新聞杯で、サトノダイヤモンドと激戦を演じた実力馬。ゲート不安から出世が遅れていたが、その課題を克服したことにより成績が上向き、G1の頂までたどり着いた。本格化ムードが漂う今、指揮官がさらなる飛躍を期待するのは当然だろう。

 「カイバをしっかり食べるし、どこも悪いところはない。若干、距離は短いけど、宝塚記念ではワーザーに勝っているし、それなりの結果を残さないとね」。G1馬のプライドを、いきなり汚すわけにはいかない。府中の空に高々とG1連勝のロケットを打ち上げる。

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