【凱旋門賞】クリンチャー、こん身の仕上げ 宮本師「叩けば変わる馬」

 「凱旋門賞・仏G1」(7日、パリロンシャン)

 一発逆転へ、こん身の仕上げを施した。最下位6着に終わったフォワ賞時は芝で追い切ったクリンチャーだが、同じエーグル地区でも、今回はより負荷がかかるダートコースを選択。“6Fから一杯に追う”という指示をまたがった長谷川助手が完遂し、切り立った林と林の間を力強いフォームで駆け抜けた。

 見守った宮本師は「終わってからの息遣いが激しかったですし、目いっぱいやったと思います」とハードな追い切りに満足げだ。前走の太め残りは想定内。日々の運動量を増やして、今回はシェイプアップに努めた。

 前走は大敗に終わったものの、望みは全く捨てていない。「叩けば変わる馬。新馬で(12着と)大敗した後、2戦目で勝ってくれた。3歳の時もセントライト記念で9着と負けたけど、菊花賞では2着に入った。10回の調教より1回の競馬。前走を使ったことは大きい」。前走とは雲泥の差と言わんばかりだ。

 やるべきことはやった。後は運が味方するかどうか。「雨が降ってほしい。雨乞いします」。“雨乞い”という言葉に海外の報道陣からは笑いが起こったが、師の表情は真剣そのもの。祈りが通じて馬場が渋れば、チャンスが生まれると信じている。

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