「京成盃グランドマイラーズ・Ｓ３」（２０日、船橋）

　ナイター開催３日目の１１Ｒで争われ、キングガンズラングが賞初制覇を成し遂げた。２番人気で向正面入り口でハナに立つと、そのまま押し切った。２着に追い込んだ７番人気のリアライズリンクスに４馬身差をつけた。３着には３番人気のオメガヴェンデッタが粘り、１番人気のウェイトアンドシーは直線で脱落して５着だった。

　この勢いは本物だ。キングガンズラングが水の浮く不良馬場で鮮やかな逃走劇を披露。破竹の５連勝で重賞初制覇を決めた。

　手綱を取った石崎駿は「とてもうれしいです。能力的にはこれぐらいやれると思っていました」と会心の勝利に充実感をにじませた。

　序盤はウェイトアンドシーと主導権争いを繰り広げ、２コーナー過ぎに先頭へ。４コーナー手前で再びウェイトアンドシーが馬体を並べてきたが、直線に入ると二枚腰を発揮。最後は２着リアライズリンクスに４馬身差をつけてゴールした。

　２月から連勝街道を突き進み、初タイトルを獲得。「チャレンジャーでしたから、勝てるとは思わなかった。本格化するのは来年だと思う」と矢野義師。１３戦して連対を外したのは羽田盃（６着）のみと、まだ底を見せていない。次走は未定。雄大な馬体は大きな可能性を感じさせる。