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【ボート】渡辺英児19年8カ月ぶりG1制覇「半分諦めていた」

 「マスターズチャンピオン・プレミアムG1」(22日、福岡)

 マスターズ初出場の渡辺英児(48)=静岡・67期・A1=が2コースから差して1着。98年8月の浜名湖周年以来2回目のG1制覇を飾り、優勝賞金1000万円とSG・クラシック(19年3月16~21日・戸田)の出場権を獲得した。2着は市川哲也、3着は野添貴裕が入り、人気の1号艇・今村豊は5着に終わった。

 渡辺に勝利の女神がほほえんだ。明暗を分ける1M。インの今村豊が、福岡水面特有のうねりに乗り上げたところを差して抜け出した。「今村選手のしぶきが体に当たって、自分もうねりに足を取られかけた」と言いながらも慌てなかった。「体を伏せるまでに焦ってしまうと、うねりに足を取られる。舟を安定させることに集中した」と冷静に19年8カ月ぶりの栄冠をたぐり寄せた。

 G1出場機会が減って、長くチャンスに恵まれなかった。29歳で浜名湖周年でG1初優出にして優勝。「そのうちまた優勝できるという気持ちになってしまった。そうしている間に、G1を走らせてもらえなくなった」と振り返る。自身を“サラリーマンレーサー”と呼び、そこまで勝ち負けにも執着しなくなった。

 初出場だったが、今年から出場資格が45歳に引き下げられたことで「48歳までならチャンスがあると思っていたが、自分よりも下の強力な選手たちが出てくることになった。半分諦めていた」と優勝できるとは思っていなかった。

 そんな流れをエンジンのパワーが変えてくれた。「全体的に上位の足で仕上がっていた。いつものレースをすればチャンスが来ると思った」と意識が変わり、1走目の4着以外はオール2連対で頂点に立った。

 来年3月のSG・クラシック出場権も獲得した。「これまでSGで優出したときは完走が目標。今度、SGで優出したら(優勝へ)集中して走りたい」と目標を掲げながら「優勝してもガッツポーズとかしないと思う」と笑う。マスターズ覇者となっても自然体を貫く男が、積み重ねた経験を武器に、再び大舞台で活躍を目指す。

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