【フィリーズレビュー】アンヴァル、両親譲りの“天性の速さ”武器に桜舞台へ弾み

 「フィリーズレビュー・G2」(11日、阪神)

 破竹の3連勝を決めたアンヴァルに注目だ。新種牡馬ロードカナロア産駒で、母は05年の小倉2歳SとファンタジーSを制したアルーリングボイス。両親から受け継いだスピードを武器に、重賞初Vを狙う。

 特筆すべきは前走の福島2歳S。前でやり合う2頭を見ながら、離れた3番手で折り合いはピタリ。勝負どころから徐々に差を詰めると、直線は馬なりのまま先頭へ。最後までノーステッキで後続を突き放した。「強かった。いいスピードがある」と藤岡師。賞金加算に成功し、その後は休養で英気を養った。

 2月上旬に帰厩し、栗東坂路で順調な乗り込みを消化。1週前は併せ馬で遅れをとり、4F53秒4-39秒1-12秒9とタイムも平凡だったが、トレーナーは「もっと動くと思ったが、馬場が悪いなかでも一応の時計は出ているし、ビッシリやれたことが何より。いい感じでは来ている」と納得の表情だ。

 過去4戦は6Fオンリー。課題は初の7Fに尽きるが、指揮官は「母系のスピードに、(マイルをこなした)カナロアの良さが出てくれれば。前走の感じなら、バタッと止まることはないと思う」とVに手応え。連勝の勢いをさらに加速させ、目指す桜花賞へ弾みをつける。

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