【競輪】鈴木竜、ヤンググランプリ雪辱V 昨年3着、リベンジ果たした
「ヤンググランプリ2017」(29日、平塚)
鈴木竜士(23)=茨城・107期・S1=が、逃げた吉田拓矢の番手から抜け出して優勝し、賞金505万円(副賞含む)を獲得した。2着は3番手からまくった太田竜馬、3着には直線で内を突いた堀内俊介が入った。
夕闇迫る平塚バンクで闘志みなぎる走りを見せた。昨年のヤンググランプリで3着に敗れた鈴木竜士が見事にリベンジを果たした。「力を出し切ろうと思っていました。とにかくうれしいです」。クールな男が満面の笑みを浮かべて喜びをかみしめた。賞金505万円の使い道を問われると「税金を払わないといけないので」と報道陣の笑いを誘った。
普段は自ら風を切るが、今回は吉田マークを選択。主導権を握った吉田を追走し、最終4角過ぎからは内へ進路を取った。最後は外を踏んだ太田との競り合いを制し、先頭でゴールを駆け抜けた。
「あの場面は瞬時に判断して内に行った。拓矢の頑張りに尽きます。今年はトレーニングをしても結果が出ず、苦しい一年でしたが、拓矢のおかげで締めくくることができて良かった」
若手の頂点に立ち、2018年はさらなる飛躍が期待される。「G1を獲りたい気持ちはある。その前に記念(G3)、G2でコンスタントに決勝に乗れるようにしたい」と瞳を輝かせた。来年は静岡F1(1月8日初日)から始動する。