【ボート】魚谷智之が8年ぶりG1制覇
「つつじ賞王座決定戦・G1」(13日、津)
12Rで優勝戦が行われ、人気を集めた1号艇の魚谷智之(41)=兵庫・76期・A1=が、インからあっさりと逃げ切って1着。2009年福岡周年以来となる、11回目のG1優勝を飾った。通算では81回目。2着には白井英治、3着には中島孝平が入った。
進入は全艇スローの枠なり。ゆったりとした流れでインに陣取った魚谷は、コンマ04のトップSを決めると1Mを先マイ。後続を引き離して押し切った。「Sは速いと思ったが、入っていると思った」と振り返り「(エンジンも)仕上がっていて、すごく良かった。マッチングは完璧だった」と、機力も完全に引き出しての勝利だった。
09年の福岡周年以来8年ぶりのG1制覇。「いい時には優勝するのに、こんなにかかるとは思ってなかった。くじけそうになったし、厳しさも身にしみた」と長い間の苦しい胸の内を語った。それでも「本当に苦しんだからこそ、たどり着けた。一生懸命やって来て良かった」と最後は満面の笑みを見せた。