【プロキオンS】エイシンバッケン抜群のパワー 重賞初制覇へ鋭進

 「プロキオンS・G3」(9日、中京)

 前走の欅Sを快勝し、重賞初制覇を狙うエイシンバッケンが、栗東坂路での追い切りで力強い動きを見せた。前々走のG1・フェブラリーSで4着という実績もあり、今回はタイトル獲得の大きなチャンスだ。

 筋肉隆々な馬体が、降り続く雨を切り裂いた。重賞初勝利を狙うエイシンバッケンが、栗東坂路を力強く駆け上がった。タイムは4F52秒8-38秒3-13秒0と目立つほどではなかったが、500キロを超す大型馬よろしく終始パワーにあふれていた。

 「調教駆けするタイプではないから、これぐらいの時計で十分でしょう。動きは良かったと思います。実戦タイプです」と中尾師は同馬の成長に目を細める。

 前走の欅Sを1番人気で快勝。直線では、上がり3F34秒6の豪快な末脚を繰り出した。いまだ重賞勝ちこそないものの、根岸Sで3着、フェブラリーSで4着と善戦。今回はこれまで後塵(こうじん)を拝してきたカフジテイクとは斤量が1キロ軽い。重賞初制覇に向けて大きなチャンスを迎えた。

 「レース前半、行きたがるところがあるから、そこをどう対処できるかどうかですね。その点はジョッキー(岩田)に任せたい。乗り慣れていますからね」と岩田に信頼を寄せた。初めての中京コースに関しても「同じ左回りの東京コースで勝っているから大丈夫」と師は力を込めた。

 14年9月のデビューから芝を7戦使われたが、その後はダート一筋。一歩ずつ着実に階段を上がり、ようやく重賞に手が届くところまでたどり着いた。この好機を逃すわけにはいかない。一撃で仕留めたい。

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