【宝塚記念】ルメール&デムーロ“ジンクス”破る 外国人J初勝利なるか

 「宝塚記念・G1」(25日、阪神)

 “最強コンビ”が、新たな歴史の扉を開く。今年で58回目を迎える上半期のグランプリだが、いまだに外国人ジョッキーは未勝利。ダービーを含むG1・3連勝など絶好調のクリストフ・ルメール騎手(38)=栗東・フリー=はシャケトラで、先週7勝の固め勝ちで全国リーディング首位を快走するミルコ・デムーロ騎手(38)=栗東・フリー=は、サトノクラウンで初制覇を狙う。

 17年前半の日本競馬界は、ルメール&M・デムーロを抜きには語れない。勝ち星を量産し続け、抜群の存在感を誇る名手2人が、外国人騎手として初のタイトル奪取を目指す。

 G1・3連勝を含む重賞8勝と輝きを放つルメールは、42年ぶり5人目となるオークス(ソウルスターリング)、ダービー(レイデオロ)の同一年制覇も達成。今回は、成長著しいシャケトラで、上半期の歴代最多タイのG1・4勝目を狙う。

 コンビを組むのは、昨年末の境港特別以来4戦ぶり。14日に栗東CWの1週前リハで感触を確認し、6F80秒3-37秒8-11秒5と鋭い末脚で最先着を果たした。「いい動きをしていた。以前よりもとてもいい気持ちで走れている」と成長を実感。「長く脚を使える。乗りやすい。3200メートルは少し長いと思うし、2200メートルになるのはいい」と、距離短縮を歓迎する。

 一方のM・デムーロは、先週7勝で現在全国リーディング首位の81勝。重賞9勝も全体のトップだ。上半期のグランプリについて「今までは短期免許で数も乗っていなかったし、難しいレースだった」と印象を語る。今年のパートナーは、サトノクラウン。「香港(ヴァーズ)でハイランドリールに勝っているし、いい馬。この馬のペースで運びたい」と、自分の競馬に徹して勝機を狙うつもりだ。

 今年で58回目を数える上半期のフィナーレを飾る大一番。数多くの記録を打ち立ててきた2人が、日本競馬史にまた新たな1ページを刻む。

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