【函館SS】クリスマス 夏の激走! 得意舞台で勝利のベル鳴らす

 「函館スプリントS・G3」(18日、函館)

 クリスマスが今年もやって来た。新馬戦&函館2歳Sとぶっこ抜いてから、はや4年。既に6歳だ。1年ぶりの函館コースは通算でも4戦3勝、3着1回とベストの舞台。本馬場(芝)で行われた最終リハは単走でしまい重点だったが、馬自身が自覚しているのか、と思わせるような動きを披露した。

 最終リハは15日、函館芝で単走。クリスマスは半マイルから徐々にペースアップして直線へ。さらにギアを上げて加速すると、馬なりのまま、ラスト1F11秒4(全体は4F49秒0)とシャープに伸びた。フィニッシュ後はスムーズに減速。一連の動きに不自然さ、よどみは全くない。

 動きを見つめた伊藤大師は「時計は少し速くなったけど、ほぼ指示通り。乗った助手も“息の入りも楽でしたよ”と話していたし、いい動きだと思う」と満足そう。3カ月ぶりの一戦にも「放牧から帰った時は間に合うかな?と思ったけど、先々週追い切ってから一気に上がったね」と笑顔を見せた。

 年齢的に大きな上昇を望むのは酷だが、力を発揮できる仕上がりとみていい。「夏場は代謝が良くなり調子を上げる。中山だと(直線の)坂で力を使い切ってしまう。一瞬の脚を生かせる小回りがベスト。道悪だと後肢が流れるから嫌だね」と折からの雨空を見上げたが、レース当日は好天の見通しだ。

 今回、松岡と初コンビを組む。1週前追い切りに騎乗し、「躍動感があってフレッシュに感じた。思ったより素軽いし、スピードがある」と好感触。レースへも「頭数が少なく行く(逃げる)馬が分かっているメンバー構成で、展開は読めている。速くないと思うので、好位の前めで」とシミュレートする。

 例年よりハイレベルなメンバーがそろったが、コース適性は一、二を争う存在。今年も季節外れの“ジングルベル”が鳴り響くか。

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