【朝日杯FS】止まらぬサトノ旋風!サトノアレス豪脚さく裂 2歳王者に輝く 

 「朝日杯FS・G1」(18日、阪神)

 今週も名門厩舎の才気あふれる若駒が魅せた。6番人気サトノアレスが豪脚をさく裂させてV。先週の阪神JFをソウルスターリングで制した藤沢和師は史上初となる同一年の牡・牝2歳G1連勝を達成、鞍上の四位は10年高松宮記念(キンシャサノキセキ)以来のG1戴冠となった。2着に7番人気のモンドキャンノ、3着は12番人気ボンセルヴィーソ。36年ぶりの牝馬Vを狙った1番人気のミスエルテは4着に敗れた。

 関東の名門・藤沢和厩舎から2週連続でスター候補が誕生した。道中は中団後方で折り合いに専念したサトノアレス。直線で一気に先頭に立つと、外から迫るモンドキャンノの強襲を半馬身しのいでV。未勝利から3連勝で2歳王者の座に立った。

 先週の阪神JFに続く2歳G1連勝となった藤沢和師は、満面の笑みで愛馬を出迎える。「想像以上だったね。今回はいつになく落ち着いていたし、体も増えていた(4キロ増)から余裕を持って見ていられたよ」。同一トレーナーが同一年の阪神JF&朝日杯FSを制したのは史上初。さらに、これで歴代単独トップに立つJRAG1・24勝目をマーク。記録ずくめの勝利に笑いが止まらない。

 ベテランが初騎乗で完璧なエスコートを見せた。だが殊勲の四位は控えめに話す。「僕は何もしていないです。普通にゲートを出てからジッとして、4角で外に出したら馬が勝手に伸びました。勢いのある厩舎とオーナーにあやかりました」と謙遜。それでも自身にとっては10年高松宮記念(キンシャサノキセキ)以来、6年9カ月ぶりのG1勝利。「うれしい。泣きそう」と思わず目を潤ませた。

 今後の目標は当然、来春のクラシック。鞍上が「来年は大きいところを狙える。てっぺんまで行く可能性もある」と活躍に太鼓判を押す。一方のトレーナーは「1600メートルが上手な馬なので、もう少し長い距離を走れるようにしたい。まあ折り合いがいい馬なので大丈夫でしょう」。“競馬界の七不思議”とも言われる名門厩舎の牡馬クラシック未勝利からの脱出、そして悲願のダービー制覇へ意欲を見せる。

 牝馬のソウルスターリングに牡馬のサトノアレス。来年のクラシック戦線は、東の名伯楽が擁する2頭を中心に回っていく。

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