【ボート】藤岡 地元センタープールで旋風起こす 「尼崎で頑張ってSG出たい」

 「センプルカップ・G1」(9日開幕、尼崎)

 「開設64周年記念・G1尼崎センプルカップ」は、9日から6日間の日程で開催される。王者・松井繁を筆頭に、桐生順平、井口佳典、重成一人ら賞金ランキング上位メンバーが集結。地元からは直前の福岡ダービーでSG初優出を決めた芝田浩治をはじめ、魚谷智之、吉川元浩、金子龍介、吉田俊彦らが参戦。強力な布陣で遠征陣を迎え撃つ。地元でG1初優出、さらには初Vを狙う若手の藤岡俊介(33)=兵庫・94期・A1=に迫った。

 今年はここまで12優出に、自己最高のV4をマーク。藤岡の地力強化がめざましい。今年1月の周年記念、2月の近畿地区選では余裕で予選突破を果たすなど、地元G1ではしっかりと結果を残している。今回8人いる地元勢の中では最年少の藤岡だが、速攻力、決定力、旋回スピードは並み居る先輩には負けない。次世代の兵庫支部を担う藤岡に、一問一答を投げかける。

 -ズバリ、今年ここまでを振り返って。

 「インで取りこぼしたこともあるけど、4回も優勝できてますね」

 -4回のうち3回は2コースでの優勝。

 「たまたまですよ(笑)。エンジンが出ていたし、この時期は抽選運も良かったですから」

 -これから冬を迎えますが、ペラの調子は。

 「ペラは“これ”という形を持っているし、調整の仕方もまずまず。(夏冬関係なく)自分は一年中なんとなくいい感じ。でも自分自身は冬は嫌いだけど、調整は冬の方がしやすいですね」

 -普段、ペラ調整で求める舟足はどんなところですか。

 「出足、行き足を求めています。レースしやすくなるのがいいですね。それと最近は伸びも求めています。自分はSを行くので、伸びがくれば面白いですから」

 -Sは藤岡選手の持ち味。直近3カ月の平均STはコンマ13。特に尼崎の直近1年間ではSの発順(6選手中、何番目にSしているか)が2・00と驚異的な数字を残しています。

 「特に尼崎の時は(Sは)頑張っているつもりです。地元だし、期待されているのも分かってます。周りも行ってくれると思ってるので、行かないと(笑)。どのコースからでもしっかり行けるように。尼崎では6コースでも走る景色には慣れているので大丈夫ですよ」

 -今、どんな課題を持っていますか。

 「旋回力ですね。エンジン(次第)もあるけど、吉川(元浩)さんのように3コースから全速でまくり差せるようなイメージ(が理想)。あとは1Mとか、道中の走りがうまいと言われたいですね。予選道中のポイント加算につながりますから」

 -そろそろSGも視野に入ってくるのでは。

 「SGには出たいです。ダービーやクラシックなど。年末にかけてG1戦が続くし、尼崎で頑張れば(グランプリ)シリーズの可能性も出てくるので頑張りたいですね」

 -今年も何度か尼崎で勝率のないエンジンを引いたが、地元での調整は分かっている。

 「整備士さんが協力してくれるし、悪いエンジンなりに仕上げられていたと思う。記念でも、ある程度まともなエンジンを引ければ大丈夫だと思います」

 -10月の当地4日間シリーズでは近況上り調子の57号機をゲット。優勝戦も2コース差しで制し、今年V4を達成しました。

 「いいエンジンを引いた時はプレッシャーがでかい。地元だし優勝しないといけないんで(笑)。V4は自己ベストなんですけど、もうちょい勝ちたい。それが地元G1なら最高ですね」

 -それでは、最後に今回の意気込みをお願いします。

 「直前に走らせてもらって、調整面でのアドバンテージもある。今後にもつながるよう、上位争いに食い込めるように頑張ります!」

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