「毎日王冠・Ｇ２」（９日、東京）

　４カ月ぶりも問題なかった。紅一点のルージュバックが重賞２連勝。１番人気に応えて天皇賞・秋（３０日、東京）の優先出走権をゲットした。

　雨上がりのターフを予想通りマイネルミラノが逃げる展開。道中は後方２番手で末脚を温存。直線で馬場のいい外へ持ちだすと、ひとつ前に位置していた３番人気のアンビシャスと一緒にスパート。残り２００メートル過ぎからは一騎打ちの様相となったが、一度もかわされることなく、１分４６秒６のタイムで首差しのいだ。牝馬の毎日王冠制覇は２３年ぶり。

　主戦の戸崎圭太騎手は「休み明けで少し鈍い面はあったが、最後まで頑張ってくれました。この馬のいいところを出せましたね。一度使って良くなってくると思うし、この馬で大きなところを獲りたいですね」と笑顔を見せた。３着には離れた最後方を進んでいた１１番人気ヒストリカルが突っ込んだ。２番人気のステファノスは内で詰まって５着に敗れた。