【凱旋門賞】フランス最強牝馬ラクレソニエール 無敗で頂点へ
「凱旋門賞・仏G1」(10月2日、シャンティイ)
M・デムーロの弟C・デムーロが主戦を務める8戦8勝馬ラクレソニエール。地元フランスの2冠牝馬が、無傷の連勝を伸ばしてビッグタイトルを手にするか。
管理するJC・ルジェ師は年間最多勝利数(94年=242勝)を記録するなど、通算勝利数でフランス競馬記録を持つ名トレーナー。凱旋門賞を制しておらず、8戦無敗を誇るフランス最強牝馬で悲願達成を狙う。
父が09年仏ダービー馬ルアーヴルという良血馬だ。1400メートルのデビューから連勝を続け、仏1000ギニーは先行抜け出しでG1初制覇。重馬場の仏オークスはやや後方から。最後は2頭のたたき合いから、半馬身退けてG1連勝を達成した。
凱旋門賞前のひと叩きとなったG2・ノネット賞も快勝。無傷の8連勝とした。良馬場から道悪馬場まで幅広くこなし、距離延長にも対応できるセンスの持ち主だ。
主戦を務めるのはM・デムーロの弟で、今や世界のトップジョッキーとなったC・デムーロ。「頭のいい馬。凱旋門賞で(連勝を)9に延ばすよ」。そう言って自信を見せる。今年、フランスの大馬主ジェラール・オーギュスタンノルマン氏から騎乗契約のオファーを受け、出会ったのがラクレソニエール。鞍上にも、凱旋門賞初制覇が懸かっている。