【ボート】中野、得意平和島でV3へ

 「トーキョーベイカップ・G1」(14日開幕、平和島)

 平和島ボートの開設62周年記念「G1・トーキョー・ベイ・カップ」は14日から6日間の日程で開催される。豪華メンバーの競演でトリプルドリーム戦が組まれており、浜野谷憲吾、松井繁、山崎智也がそれぞれ中心を担う。地元勢では3月に平和島で行われたSGクラシックで優出した中野次郎に熱視線だ。

 中野は平和島では無類の強さを誇る。09、11年のG1周年を優勝の実績があり、昨年3月のG1ダイヤモンドカップでは準優勝、そして3月クラシックでは地元でただ1人ファイナル進出を果たして3着と気を吐いた。いやが上にも3度目の当地周年制覇の期待が高まっている。

 それでも中野はあくまで平常心を保っている。「いつも通りに、そういうスタイルで臨む。意識し過ぎると良くない、最近は強く思うようになった」。エンジンが出て、準優1号艇にでもなれば自然と集中力は増していく。そんな心のコントロールを身につけるようになった。

 昨年の序盤の3カ月間は3月に多摩川で約4年ぶりにG1を制するなど優勝3回と好調だった。ところが、5月に平和島一般戦の優勝戦でFを切るとリズムダウン。12月にはびわこG2を制したものの、好不調の出入りが大きかった。「昨年はいいこともあれば悪いこともあった。中盤あたりがね…。波があるのを直さない限りはグランプリには出られない」と振り返る。コンスタントに安定した結果を残すことが、年末の大舞台につながることを改めて痛感した。

 好走歴の多い平和島。「調整の仕方が合うんでしょうね。なぜかエンジンが出るし、Sも見えている。そこが強みです」と地元のアドバンテージを挙げる。平常心を掲げる中にも、平和島周年への熱い思いがあふれ出ている。SGクラシックで強さを発揮したばかり。直前の江戸川でFを切ってしまったのは痛いが、3度目の平和島周年Vへ持てる力を全てぶつける構えだ。

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