【ボート】“隠れ良機”53号機に注目
「トーキョーベイカップ・G1」(14日開幕、平和島)
平和島ボートの開設62周年記念「G1・トーキョー・ベイ・カップ」は14日から6日間の日程で開催される。豪華メンバーの競演でトリプルドリーム戦が組まれており、浜野谷憲吾、松井繁、山崎智也がそれぞれ中心を担う。地元勢では3月に平和島で行われたSGクラシックで優出した中野次郎に熱視線だ。
平和島水面の特徴はインが弱いこと、6コースの1着率が全国有数であることが知られる。さらに風の影響を大きく受けるだけに、風向きや風速のチェックは欠かせない。
5月の平和島では追い風がほとんど。追い風の状況ではインの勝率がやや上がるとともに、2コース差しがよく決まる。もともと「差し水面」と呼ばれているが、その傾向が強まると考えていいだろう。
エンジンは使用開始から11カ月が経過しており間もなく使い納めとなる。相場は完全に固まっており、機力差は大きい。看板機は坪井康晴がSGクラシックを制した28号機だ。行き足、回った後の足が力強く、“鉄人28号”のフレーズも定着している。ところが、前節の初日に転覆、そのダメージが残っているようで気配落ちの感も若干ある。改めて直前気配に注目したい。
続くのは55、15、65号機。中でも55号機は伸びに特徴があるイメージだが、「出足型」と評する選手もいる。
昨年夏から秋にかけて強力なパワーを誇った39号機は今年に入って足落ちしていたが、前節で長岡茂一が仕上げて復活。また、2連対率は30%に満たないが、機歴以上の力強さに“隠れ良機”と評判の53号機にも注目したい。
その他では昨年12月のG1周年で松井繁が優勝した71号機、行き足から伸びがいい75号機に上位進出の期待が集まる。最近では45、60、14号機が上昇ムードにある。