【朝日杯FS】ライトニング平常心
「朝日杯FS・G1」(20日、阪神)
闘志を内に秘めながらの登坂だった。デビューから無傷2連勝で京王杯2歳Sを制したボールライトニングは16日、栗東坂路で単走追い。ウッドチップを軽快に蹴り上げて行く。最後まで持ったままの手応えで、4F57秒4-41秒5-12秒7を計時し、最終リハを終えた。
宮本師は「9月から在厩していて3走目なので、これで十分。走ることは分かっているので、テンションを上げないようにやってきました」とうなずく。大舞台でも平常心で挑む構えだ。
長谷川助手は「今までボケッとしたところがあったけど、キリッとしてきた。ようやく競走馬の雰囲気になってきたよ」と目を細める。競り合いになれば負けない自信がある。「追い比べで他馬を抜かせない勝負根性があるんだ」と胸を張る。
84年のグレード制導入後、栃木産馬としては初のJRA・G1制覇が懸かる一戦。タイトル奪取へ好ムードが漂う。