【中京記念】アリオン今度こそはじける

 「中京記念・G3」(26日、中京)

 圧巻Vを決めたマイラーズCの走りを、前走の安田記念(8着)では再現できなかったレッドアリオン。手応え良く運びながら、直線で外からプレッシャーを受けると一瞬、ひるむしぐさを見せた。姿勢が高くなり反応できないままゴールへ。外に持ち出せない状況に陥り、気持ち良くストライドを伸ばせなかっただけに、力の全てを出し切ってレースを終えたわけではない。

 中間は滋賀県の吉澤ステーブルWESTでのリフレッシュ放牧を挟んで、丹念にケア。「1週前の動きは悪くありませんでした。いい状態で臨めると思います」と橋口弘師は、中京記念に照準を合わせて体調を整えてきたと話す。中京の芝1600メートルは、3歳時に経験(フローラルウォーク賞)。2着馬に3馬身半差をつけて勝利をつかんでいる。舞台設定に不安は全くない。

 「前走は思ったほどはじけませんでしたが、力負けだとは思っていません。中京はいいですし、折り合い面の進境も見られます。展開とか気持ちの部分で少し注文はつきますが、力はありますからね」と川須は意気込む。昨年、サマーマイルシリーズ王者に輝いた異父兄クラレントに続いて“夏王”へ-。輝きを放った桶狭間のマイルで王座へ加速する。

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