「新馬戦」（２８日、函館）

　偉大な兄をほうふつとさせる黒鹿毛の馬体。日曜函館５Ｒ（芝１２００メートル）で初陣を迎えるナイトインブラック（父ローエングリン、美浦・田中剛）は、Ｇ１・２勝馬ロゴタイプの全弟という今開催で大注目の逸材だ。

　「コロンとした体形で、胴が詰まった感じ。現状では短いところがいいのかな。ロゴも途中から変わっていきましたからね」と三樹助手。まだ幼さを残している馬体だが、兄同様に大物感の漂うフットワークが印象的だ。「頭をグッと下げて、全身を上手に使う。そのへんは似ていますよ」と素材の良さを保証した。

　２４日の最終追いには１週前に続いて三浦が騎乗。函館芝の３頭併せで５Ｆ６６秒９－３７秒６－１２秒４をマークし、悠々と最先着を決めた。「動きはいいですね。まだ緩さはあるけど、追うごとに良くなっている。気性も素直です」とジョッキーは満面の笑み。６月の函館新馬戦で１番人気に応え、出世への第一歩を記した兄と同じ道を歩みたい。