【スプリングS】キタサン、人気馬完封

 「スプリングS・G2」(22日、中山)

 ディープインパクト産駒の人気馬2頭の追撃を封じ込み、皐月賞(4月19日・中山)へ力強く名乗りを上げた。演歌界の大御所・北島三郎の所有馬で、5番人気のキタサンブラックが4角先頭からそのまま押し切り快勝。無傷の3連勝を決めた。2着リアルスティール、3着ダノンプラチナまでが優先出走権を獲得した。

 祭りだ、春の祭りだ。4週間後に迫った皐月賞を前に、新たなクラシックの主役候補が誕生した。歌手・北島三郎が所有するキタサンブラックが、好位からしぶとく伸びて無傷の3連勝。2歳王者ダノンプラチナ、1番人気リアルスティールの追撃を振り切り、大舞台への道を切り開いた。

 「うまくスタートが切れたし、スムーズに運べた。いろんな形を想定していたし、(ペースが)遅い割にはみんなが後ろで構えていたんで」と北村宏。スッとスタートを切り2番手へ。4角で逃げ馬が後退し始めると、強気に先頭へ躍り出て、そのまま押し切った。

 「先頭に立った時、物見をしていたけど“頑張れ、頑張れ”と思って追ってました。まだ緩いところがあるし、これからもっと良くなりますよ」。1月31日にデビューし、まだ2カ月弱。未完成ながら、鞍上の手応えは十分の様子だ。

 前走で距離適性を示し、今回は初の中山に難なく対応した。清水久師は「母の父はサクラバクシンオーだけど、体と身のこなしは中距離馬。コースも経験できたし、あとは無事に本番に送り出すだけです」と笑顔。デビューが遅れた理由を「サイズは大きいけど、線が細かったんで」と明かした。3戦3勝でクラシックへ。まさに遅れてきた大物とでも言うべきだろう。皐月賞に滑り込んだキタサンブラックが、演歌の花道、いや栄光の花道へ一直線だ。

 キタサンブラックは01年アグネスゴールド以来、史上11頭目となる無敗でのスプリングS制覇を飾った。過去10頭の無敗馬Vのうち64年シンザンは3冠馬に、また60年コダマ、74年キタノカチドキ、85年ミホシンザン、92年ミホノブルボンは2冠馬に輝くなど、順調でさえあればクラシック本番でも総じて活躍している。キタサンブラックも今後の展望は明るいはずだ。

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