「スプリングＳ・Ｇ２」（２２日、中山）

　皐月の大舞台へ向け、ダノンプラチナが満を持して始動する。「体重はあまり増えてないけど、体に張りが出てきた。２歳時は稽古も加減していたし、カイバ食いは良くなった」と国枝師。まだ完成途上でも、中間の放牧を経て着実に成長している。

　圧巻の末脚で朝日杯ＦＳを制し、同世代の頂点に立ってから約３カ月。引き締まった芦毛の馬体が、美浦Ｗで行われた１週前追い切りで躍動した。手綱を取ったのは、デビューからコンビを組む蛯名。矢のような伸びを披露し、インパルスヒーロー（５歳オープン）と併入した。

　「しまいはしっかりやったけど、テンションが上がらないよう、やり過ぎないように気をつけて。まずまずでしょう」と蛯名。国枝師は「今回は中山の１８００メートルでどういう競馬をしてくれるか。今後に見通しの立つ競馬を見せてほしいね」と力を込めた。

　「（弥生賞を勝った）サトノクラウンは強いね」と指揮官は名指しでライバルに警戒心を深めるのも、しっかりと“１冠”が見えているからこそだろう。磨けば磨くほど輝きを放つプラチナが、２歳王者の走りを見せつける。