【東京新聞杯】不死鳥ホウオウ復活だ

 「東京新聞杯・G3」(2月8日、東京)

 G1馬マイネルホウオウが1年8カ月ぶりに復帰する。一昨年のNHKマイルCを制覇。日本ダービーで15着に敗れた後、秋は毎日王冠から始動予定だった。本格調教を開始したところに左前浅屈腱炎を発症。全治9カ月の診断を下された。

 屈腱炎は完治が難しい厄介な病気だ。しかも損傷度は20%を超え、軽度の部類ではなかった。幹細胞移植手術は行わず、自然治癒を選んだ。だが、予想以上に回復は遅れた。

 畠山吉師は「見た感じ腫れはなかったが、エコー検査をしても患部がなかなかきれいにならない。乗りだしがどんどん遅れました。昨秋から調教ピッチを上げて年末に帰厩。後肢に疲れが出てニューイヤーSは回避したが、一過性で済んだからホッとしました」と経緯を語る。

 今、体は540キロほどあるという。休養前が488キロ。成長分を考えても明らかに太く、時季的にも絞りきれない。それでも1月28日の1週前追い切りは、美浦坂路で4F56秒0をマーク。この数字は当日、2番目に速いタイムだ。

 指揮官は「何しろ重い病気を患った馬だし、慎重に調整しています。まずは無事に持って行くこと」と言葉を選びながら話す。伝説上の鳥、鳳凰が不死鳥のごとく、よみがえることができるか注目だ。

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