【デイリー杯2歳S】アッシュ軽快デモ

 「デイリー杯2歳S・G2」(15日、京都)

 6冠馬オルフェーヴルの全弟アッシュゴールドは12日、栗東坂路で併走追い。力強い動きで併入した。手綱を取った鞍上の池添も納得の様子。初タイトル奪取へ好ムードだ。ナヴィオンは、栗東坂路の併走追いで3馬身先着。シャープな伸び脚が光った。

 栗毛の馬体が軽やかに弾んだ。アッシュゴールドの最終追い切りは、池添を背に栗東坂路でサトノフラクタル(3歳500万下)との併せ馬。序盤は行きたがるそぶりを見せたが、鞍上がなだめると落ち着きを取り戻す。残り1Fでゴーサインを出すと、機敏に反応。一気に四肢の回転数を上げ、4F53秒7-39秒5-12秒4で併入した。

 これが、全兄の6冠馬オルフェーヴルと同じDNAがなせる業なのだろう。主戦は「未勝利を勝っての中2週ですが、この血統らしく、短期間で成長しています。この前に勝ったときよりも、さらに良くなっていますね」と、目を丸くする。兼武助手も「しまいもしっかりとやれたし、非常にいいと思います」と合格点を与えた。

 鞍上は兄と同じ激しい気性を持つ弟に、厩舎サイドと連携し、調教と実戦で競馬を教えている。レース後に意識的にゆっくりと歩いて帰らせるのは、オンとオフの切り替えの重要性を学ばせ、精神面の成長を促すためだ。過去に2度振り落とされたオルフェーヴルの経験が生かされている。「まだレースで教えることはたくさんありますけどね。ひとつひとつ階段を上がってほしい」と期待を込める。

 今回で賞金加算に成功すれば、全兄ドリームジャーニーが制した朝日杯FS(12月21日・阪神)も視野に入る。「重賞でメンバーもそろうし、どれだけやれるかですね。いい状態で臨めるし、ここをしっかりとクリアすれば、今後のローテーションがグッと楽になるので」と鞍上は力を込める。出世レースを突破し、さらなる大舞台へと駒を進める。

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