【ア共和国杯】ブレーヴ落とせない一戦

 「アルゼンチン共和国杯・G2」(9日、東京)

 4カ月半の休み明けでも、落とせない一戦だ。初タイトル獲得を見据えてホッコーブレーヴが復帰する。今年の上半期は日経賞で2着に追い込み、続く天皇賞・春では直線一気の強襲を見せて時計差なしの3着。強敵相手に奮闘を続けてきた。ただ、現状の獲得賞金では今後、思い通りのローテを進める保証はない。陣営は勝ちにこだわる競馬で賞金を加算し、再びG1戦線へ参入するつもりだ。

 10月29日の1週前追い切りには、過去1、2、3着と抜群の相性を誇る田辺が久々にまたがり、美浦Dで5F67秒7-38秒6-12秒9を馬なりで記録。中間は目立つ時計こそ出していないが、丹念に乗り込んできた成果で馬体に緩みは見られない。鞍上は「リラックスして走れていました」と好感触を抱く。また松永康師も「夏をうまく越せて、ここまで思い通りの調整ができている」と満面の笑みだ。

 前走の宝塚記念は直線で前が詰まるシーンがあり、消化不良の8着。それでも2着馬とは0秒4差と大崩れしたわけではない。「今度こそタイトルを獲って、G1に送り出したい」。トレーナーは始動戦を心待ちにしている。

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