【オールカマー】ラクリマねじ伏せた

 「オールカマー・G2」(28日、新潟)

 2番人気のマイネルラクリマが正攻法の競馬で、13年七夕賞以来となる久々のタイトルを手にした。

 カレンブラックヒルの逃げを積極的に2番手で追走。直線の入り口で早々と先頭に立つと、鞍上がステッキを入れて闘志をかき立てる。それに応えるようにしっかりと末脚を伸ばし、後続の追撃を難なく封じた。「素直で乗りやすい馬。力強さも感じた。リズム良く行けて強い競馬ができました」と戸崎圭。初コンビだったが、与えられたチャンスをしっかりとモノにした。

 今週は土曜3勝、日曜4勝の荒稼ぎで初の全国リーディングへ独走態勢に入った。「たくさんいい馬に乗せていただいているおかげです」と謙虚に話したが、上原師は「ジョッキーが新潟を良く分かっているから」とこの日の勝因の一つに挙げたように、「勝てる騎手」に厩舎関係者の信頼は厚い。

 5月の香港遠征から帰国後はG3戦で2、3着。そして初のG2制覇となったラクリマ。ここへきてグンと地力もつけてきた印象だ。これで天皇賞・秋(11月2日・東京)の優先出走権をゲットした。「視野に入っているが、まず(馬の状態やオーナーと)相談してから」とトレーナーは明言を避けたものの、しっかりと手応えはつかんだはず。「これからもいいパフォーマンスを見せてくれると思う」とは戸崎圭。府中の大舞台へ夢をつなげて、笑顔で締めくくった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス