【神戸新聞杯】ハイブリッドに師が秘策

 「神戸新聞杯・G2」(28日、阪神)

 秋初戦を迎えるハギノハイブリッドが意欲的に重賞2勝目を狙う。ダービーは不利もあって13着に敗れたが、潜在能力はあんなものではない。松田国師にとっても思い入れのある血だ。自らが手掛けてダービー馬(02年)へと育てたタニノギムレットの子。再び大舞台へ。左側のチークピーシーズ着用で進化した姿を見せる。

 復権を誓う。ハギノハイブリッドは、期待されたダービーで中団のまま13着に敗れた。レース後、外から他馬に来られて位置取りが下がったことを悔やんだのは、鞍上のC・ウィリアムズ(今回は福永)。3番手あたりの競馬を望んでいたというから、描いた通りのレース運びではなかった。もちろん、松田国師も納得などしていない。「もう少し前の位置で競馬ができれば良かったのですが…」と肩を落とす。

 初勝利にこそ4戦を要したが、500万特別勝ちの直後にG2の京都新聞杯をV。「前年のキズナよりも速いタイムで勝っていますからね」。のちのダービー馬より1秒3も速かった優秀な走破時計に胸を張り、能力の高さを強調する。

 デビュー当時は外へ逃げて、鞍上が制御するのに苦労する場面もあったほど。その後は左回りを中心に使われて、久々だった右回りの京都新聞杯ではスムーズな走りができるように成長した。それでもさらなる飛躍を狙う指揮官は工夫を凝らしてこの一戦を迎える。「騎乗技術で何とかなるレベルとはいえ、少し左に張るところがある。今回は真っすぐ走らせるために、左側にチークピーシーズを装着します」と説明した。

 トライアル=試走という意識はない。「あくまで本番に向けてのステップなんでしょうが、やはり重賞ですから。勝ちに行かないと。(タニノ)ギムレットの子で大きいところを獲りたいと思っていますし、結果を出したい」。自らが手掛けたダービー馬の血を受け継ぐ期待馬。重賞制覇で大舞台に弾みをつける。

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