【セントウルS】ブライベン好気配

 「セントウルS・G2」(14日、阪神)

 鋭く伸びて好気配を伝えた。アンバルブライベンの最終リハは11日、田中健を背に栗東坂路で単走。四肢の回転数を徐々に上げると、ラストも鞍上に軽く促されてしっかりと反応。4F53秒4‐38秒2‐11秒8。この日、坂路で追い切られた馬で、唯一のラスト1F11秒台の快時計を刻んだ。

 開門から約3時間後の荒れた馬場。関係者から驚きの声が漏れるほどの好内容にも、福島師は「やれば動く馬。短距離でハナに行くような馬だし、これくらいのスピードはある。53秒台で上がりだけ。予定通りだよ」と表情を崩さない。主戦も「いい動きでしたね」と冷静に振り返った。

 7月に復帰以降、福島、新潟、小倉と長距離輸送を繰り返しているが、指揮官の「状態はいい」という言葉を馬自身が証明する。「ハナに行ってナンボ。開幕週の馬場を生かしたい」。サマースプリントシリーズでは現在4ポイントだが、勝てばVに望みがつながる一戦。自慢のスピードを生かし、一発大逆転を狙う。

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