【札幌記念】ホエール“2強”に待った

 「札幌記念・G2」(24日、札幌)

 ゴールドシップVSハープスター。2強ムードが漂うが、忘れてはいけない馬がいる。一昨年のヴィクトリアマイルの覇者ホエールキャプチャだ。前走の安田記念は苦手な道悪で15着と不完全燃焼に終わったが、良馬場なら変わり身は十分。G1馬が底力を示す。

 出ばなをくじかれた‐。安田記念のホエールキャプチャが、まさにそれ。久々のヴィクトリアマイル4着の後、調子を上げていた。陣営は牡馬相手でも、と期待をかけた。だが、雨が降り続き不良馬場。後方のまま、何もできずに終わった。

 重の東京新聞杯を勝った時は除雪後で、発表ほど悪くはなかった。本来、道悪は苦手。前走後は暑さを避け、北海道へ放牧。札幌記念での始動を決め、13日に入厩した。

 長谷川調教厩務員は「安田記念の時は、本当に状態は良かった。馬場が全てでしたね。先週の金曜日(15日)に松岡騎手で追い切った(レースは蛯名)。動きはまずまず。体は年齢のせいか、また白くなりました。順調ですよ」と及第点をつける。

 札幌競馬場は初めて。環境の変化に敏感なタイプで、移動して慣れるまで数日かかるという。「今回もそう。慣れるとよくカイバを食べる馬。徐々に食欲が出てきた気はします。ただ、メンバーがそろっている。秋につながる競馬を」と控えめだが、見た目にも体に張りがあり力を出せそうだ。

 函館で勝っているから洋芝適性は問題ない。小回りなら2000メートルは守備範囲だ。今のところ週末の天気予報に雨マークはない。良馬場なら侮れない。

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