【CBC賞】ベル完調 豊「千二なら」

 「CBC賞・G3」(6日、中京)

 3歳牝馬のベルカントが好気配をアピールした。2日、栗東坂路の単走追いで4F49秒7の好時計をマーク。3カ月ぶりの実戦になるが、3つ目のタイトル奪取へ態勢は整った。同じく休み明けになるエピセアロームも、坂路でこの日3番目に速いタイムで仕上がりの良さを印象づけた。

 破格の時計で好仕上がりを伝えた。ベルカントは栗東坂路で単走追い。この日2番目に速い4F49秒7‐35秒6‐12秒5をマークした。3頭が50秒を切ったが、馬場コンディションのいい開門直後の2頭とは違い、同馬が登坂したのは約30分後。それだけに値打ちがある。角田師は「先週やっている(4F49秒0)のでサッとやるぐらいで良かったけど、動ける体になっているということ。休み明けでも結果が出る馬。いいリフレッシュになった」と満足げだった。

 感触を確かめた武豊は「100メートルぐらい行くと抑えが利かない感じだった」と振り返った。最初の1Fこそ14秒1で入ったが、その後は11秒6‐11秒5とハミを取って急加速。行く気に任せたとはいえ、激しい気性は相変わらずだ。

 ただ、今回の舞台は6F戦。「行きっぷりが良過ぎるから折り合いが心配だけど、千二だからね。息を入れられたら」と主戦は手応えを口にする。

 3走前の朝日杯FS、前走の桜花賞ともに10着に敗れ、マイルでは結果を出せなかった。「距離の壁があった。今後は千二へ」。角田師がスプリンターの特性を伸ばすことを強調し、武豊も「今回、いいレースができたら、スプリンターズS(10月5日・新潟)へ向けて楽しみになる」と力を込める。スプリント界の新星へ‐。3歳牝馬が適距離で輝く。

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