【安田記念】グランデッツァ完全復活だ

 「安田記念・G1」(6月8日、東京)

 驚異の日本レコードで、2年2カ月ぶりにVを決めたグランデッツァが勢いに乗ってG1初制覇をにらむ。活躍馬がズラリと並ぶ5歳世代。皐月賞で1番人気に支持されたほどの実力馬が長期休養を乗り越え、マイル王の勲章を手にするか。マイラーズCをコースレコードで制した、同世代のダービー1番人気馬ワールドエースともども完全復活を狙っている。

 完全復活だ。息を吹き返した実力馬グランデッツァが、一気にマイル王の座へと上り詰める。

 最強世代と言われる5歳馬。同世代にはゴールドシップ、フェノーメノ、そして安田記念に出走する世界No.1のジャスタウェイやワールドエースもいる。1番人気に支持された皐月賞は大外枠も響いて5着、巻き返しを誓ったダービーは距離が長く10着に敗れたが、2つの重賞勝ちは中身も濃い。札幌2歳Sではのちの皐月賞馬ゴールドシップを、スプリングSではのちのダービー馬ディープブリランテを負かしている。

 その高い地力を証明したのが前走の都大路Sだ。2着馬を5馬身突き放すと、芝1800メートル=1分43秒9のJRAレコードを樹立。従来のダイタクバートラム(04年小倉)の記録を0秒2更新し、10年ぶりに塗り替えた。

 脚部不安で1年8カ月も休養していた馬。2年2カ月ぶりのVに「やっと勝った。力通りのレースだった」と平田師はホッとした表情で振り返る。レース後の反動にも「心配したけど、大丈夫」と力を込め、「走れる体になったし、中身も違ってきた」と充実ぶりを強調する。

 4勝は全てが1800メートルで挙げたもの。今回は初のマイル戦になるが、「距離を延ばすとどうかと思うけど、マイルなら」と1F短縮を不安視していない。「あとは相手関係ぐらい」。クラシックで手が届かなかった悲願のG1制覇へ‐。勢いをさらに加速していく。

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