【オークス】岩田5大C完全制覇へ

 「オークス・G1」(25日、東京)

 あと1つ‐。22日、出走馬18頭と枠順が決まったオークスで、ヌーヴォレコルトに騎乗する岩田康誠騎手(40)=栗東・フリー=が史上7人目の5大クラシック完全制覇を目指す。また、JRA通算1111勝(18日終了時点)で、地方競馬から転向した第一人者・安藤勝己元騎手に並んでおり“アンカツ超え”にも注目が集まる。

 逆転なるか‐。ヌーヴォレコルトは桜花賞の3着馬。ハープスターと戦うのは今回で3度目になる。2戦2敗とはいえ、0秒4あったチューリップ賞での差を、桜花賞では0秒1差に詰めた。過去2戦で鞍上を務めた岩田は桜花賞を振り返り、「少し(直線で)待たされるところがあったのが悔やまれるけど、一瞬、オッと思ったからね」と手応えをつかむ。

 距離は2400メートルに延びる。「レースがしやすい。最後まで止まっていないし、長くいい脚を使えるのがいい。だから距離が延びても大丈夫だと思う」。折り合いがついて、道中はしっかりと末脚を温存できる従順な馬。長い直線で持ち味を生かすことをイメージする。

 自身にとっては史上7人目となる、5大クラシック完全制覇の大記録がかかる。地方競馬(兵庫)在籍時の04年菊花賞(デルタブルース)を皮切りに、JRA移籍(06年3月)後は09年(アンライバルド)、10年(ヴィクトワールピサ)の皐月賞、12年桜花賞(ジェンティルドンナ)、12年ダービー(ディープブリランテ)を制しており、あと1つでコンプリートがかなう。

 オークスは過去3回騎乗して7着が最高だが、チャンスがなかったわけではない。12年には、のちに牝馬3冠を達成したジェンティルドンナに騎乗予定だったが、騎乗停止中でコンビを組むことができなかった。偉業達成に必要なのは樫のタイトルだけ。「あまり意識はしていないけど、頑張ります」。残るピースをそろえて、競馬史にその名を刻む。

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