【天皇賞】バリアシオン4度目G1銀

 「天皇賞(春)・G1」(4日、京都)

 2度の坂越えをクリアして迎えた最後の直線。先に抜け出すフェノーメノを目掛けてウインバリアシオンがこん身の末脚を放つ。だが、前年覇者に並びかけようとしたところで切れが鈍った。首差及ばずの2着。オルフェーヴル世代の6歳馬の挑戦は、11年ダービー&菊花賞、13年有馬記念に続く4度目のG1銀メダルに終わった。

 松永昌師は、苦渋に満ちた表情で言葉を絞りだす。「また2着ですか。一瞬、やったかと思ったけど…。長くいい脚を使ってくれたが、そこまできたところで止まってしまいましたね」。シュタルケの落馬負傷で急きょ乗り代わった武幸は「あと100メートルのところで止まってしまいました」と唇をかみしめた。

 屈腱炎から立ち直り、生涯最高とも言える出来で臨みながら、またもや“見えない壁”に跳ね返された。それでも、3着馬の猛追を鼻差でしのいだのは地力の証しだ。「様子を見ながら、体調が整えば宝塚記念へ」。悔しさを胸にしまい、指揮官は次戦を見据えた。

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