【フェブラリーS】ソロル軌道に乗る

 「フェブラリーS・G1」(23日、東京)

 血が騒ぐ‐。ポルックスSを快勝したソロルが、勢いに乗ってG1の舞台へ挑む。母が03年の覇者ゴールドアリュールの全妹という良血馬。パワータイプらしく、ダートでは〈5・2・2・2〉とまだ底を見せていない。軌道に乗ってきた4歳馬の勢いに注目だ。

 注目の1週前追い切り。栗東坂路に姿を現したソロルは、単走で一杯に追われて4F54秒1‐39秒6‐13秒3をマーク。伸び盛りの4歳馬らしく、弾むようなフットワークで坂を駆け上がった。

 期待通りの内容に、中竹師が目を細める。「全身を使ったいい動き。今は馬体に張りがあるし、充実しているね」。15日のアルデバランSを見送り、果敢にG1の舞台へ。“心技体”が整った今の同馬には、挑戦するだけの価値がある。

 デビュー時は芝を使っていたが「まだ子どもだったから。血統や体形から、先々はダートだと思っていた。(昨年の)神戸新聞杯(14着)の内容を見て、これは間違いないと思った」と指揮官。ダートにローテを絞ってからの近4走は3、1、2、1着。眠っていた才能が、メキメキと頭角を現してきた。

 母のラバヤデールが03年の覇者ゴールドアリュールの全妹とあって、レースでライバルとなるゴールスキーは伯父にあたる関係。スピードが求められる、日本のダート競馬に適した血統だ。「3走前には時計の速い決着にも対応してくれたからね。マイルもこなしてくれないか」と大舞台での好戦を描く。

 手綱を託すブノワも2度目の騎乗。古馬に勝る上昇度で太刀打ちする。「この世代は強いと思うし、まだ底を見せていないという魅力はある。年を重ねた古馬は貫禄があるが、こちらには若さがある。新興勢力が力を発揮して入れ替わることもあるから」とトレーナーは力を込める。血気盛んな走りで頂点を極め、一気に勢力図を塗り替えてみせる。

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